ご紹介
リハビリテーション部

- 理学療法士:18名
- 作業療法士: 7名
- 言語聴覚士: 4名
リハビリテーションとは?
病気やケガによって、手足などの身体機能に障がいが出ると日常生活に必要な動作が困難になります。また、話す・聞く・読む・書くなどのコミュニケーション機能の問題が生じたり、食べることが難しくなる事があります。
そのような患者様に対して、日常生活動作や言語・嚥下機能の回復を目指し家庭・社会復帰へ導くために行われる一連の働きかけをリハビリテーションと言います。
外来リハビリの診療時間は、 月~土曜日 9:00~17:00 (16:30受付終了) となっております。

「根拠ある治療を提供する事」
治療チームを整形外科・脳卒中・心臓リハビリテーション・手の外科・内部疾患などに専門部門化しています。また、学会発表等での報告や各種認定資格を有するスタッフが多く在籍し、専門的で根拠ある治療の提供を心がけています。
「患者様の生活や人生に適した治療を提供する事」
同じ病態であっても、生活背景などにより目標は異なります。患者様に適した治療になる様、部内での検討会などを繰り返し行います。また、リハビリ室内に浴槽を設置して入浴の為の訓練や実際に患者様の自宅に訪問しての住宅改修のアドバイスなど生活に適したリハビリテーションを提供できるよう心がけています。
「一体となって患者様の病態に向き合う事」
脳外科・整形外科・心臓リハビリテーションなど各科の回診や、医師・看護師等と治療検討会を多く取り入れ、治療方針を多職種で共有しチームとして一体となった治療に取り組んでいます。
心のこもった対応で患者様やご家族様に接します。
"心のこもった治療や対応"を心がけています。患者様が少しでも前向きに、笑顔になれる様な明るいリハビリテーション室を心がけています。
主なリハビリテーションについて
脳神経外科のリハビリテーション

理学療法士 | 下肢機能や歩行を含めた基本動作 |
作業療法士 | 上肢機能や高次脳機能障害、トイレ動作・更衣動作・家事動作などの日常生活動作や、それに伴う自助具の作成 |
言語聴覚士 | 失語症、構音障害、嚥下機能 |
◇運動麻痺◇
急性期は、リスク管理が最も必要な時期であり、医師・看護師と検討した上でリスクに十分に配慮しながら可及的速やかに身体の回復を促せるように積極的にリハビリテーションを行います。脳卒中集中治療室(SCU)には専門スタッフを配置し早期よりスタッフが一体となって、上肢・下肢の運動麻痺や失われた機能の再獲得に取り組んでいます。
◇高次脳機能障害◇
脳卒中や交通事故などの脳損傷には運動障害や感覚障害以外にも高次機能障害が起こる事も多くあります。主症状は「失語」(言葉が離せない)・「失行」(道具を使えない。物を操作できない。)・「失認」(物や人を見ても何かを判断できない。)があり、この他にも記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動機能障害なども含まれています。高次機能障害の症状や重症度は一人一人異なるため、細やかな評価と対策と対策が必要となります。作業療法では直接的な動作訓練・作業活動を用いた訓練・周囲の環境を整えるなど早期より日常生活動作の獲得を目指します。また退院後の生活(自宅内での生活動作・復職・復学などの社会参加)など患者様の生活背景に合わせたアプローチを行っています。退院後は必要な患者様には外来なども行い、本人様だけでなく、ご家族様への心理的なサポートも行えることを心がけてリハビリテーションを進めております。
◇言語・嚥下機能障害◇
脳卒中や頭部外傷後の言語障害(失語症・構音障害)、嚥下障害(飲み込み)に対して、発症直後より医師の指示の下で、病室から積極的にリハビリテーションを開始します。言語機能・嚥下機能を評価後、必要に応じて専門的なリハビリテーションを実施しております。
整形外科のリハビリテーション

理学療法士 | 上肢(肩・肘)機能、脊椎・下肢機能、基本動作 |
作業療法士 | 手術後の早期離床や、トイレ・入浴・家事動作などの日常生活動作 |
◇入院診療◇
整形外科医と共に、日々のディスカッションや手術前後の検討会を行い、情報共有の元にリハビリテーションを提供しています。骨折や手術後の痛みから各機能の早期の改善に取り組み、退院後も必要な方には外来診療を提供させていただいています。徒手治療だけでなく、各種トレーニングマシンを取り入れ、早期の筋力や持久力の回復にも積極的に取り組んでいます。
◇外来診療
退院後より早期に改善して頂くために外来リハビリテーションを行っています。また、変形性脊椎症や変形性膝関節症などの痛みになどでお困りの患者様の外来診療も行っております。腰椎症など同じ診断名でも、その病態や痛みなどは人によって大きく異なります。患者様に適した治療ができるよう、個別性のある「鑑別評価」のもと治療を提供しており、各種スポーツ外傷にも対応しております。また、外科治療後のリンパ浮腫等の女性特有の症状については、専門の女性スタッフが対応しています。
◇当院のスポーツリハビリテーションについての紹介 ☆河内リハスポーツ.pdf
手の外科のリハビリテーション

作業療法士が対応しております。 |
当院では手指の腱・神経の損傷や骨折などの術後に、早期から手の機能改善を図るため完全オーダーメイドの装具(スプリント療法)を作成しております。スプリントとは、手や指の痛みの軽減・腫れの軽減・関節の動きの拡大・関節の変形の予防や矯正・筋力強化・手術後の機能回復への訓練用など目的は様々です。病態に合わせたスプリントの種類を選定し、大きさも患者さんに合わせたものを作成しています。患者様1人1人に合った最適な治療の提供を心がけております。
心臓リハビリテーション

理学療法士 心肺機能訓練・日常生活動作訓練 作業療法士 主に日常生活動作訓練 |
心臓リハビリテーションとは、運動療法を中心とした生活習慣改善の総合的なプログラムです。リハビリテーションを行う事により、患者さんの生命予後や生活の質を高められることが分かっています。当院では、心筋梗塞・狭心症・心不全・大動脈疾患・心臓外科術後患者さんを対象に、急性期では循環動態の悪化や不整脈の出現に注意しながら早期離床と身体機能の回復を目的とした運動療法を実施しています。慢性期では、日常生活能力の回復に加え、疾病の再発・増悪防止を目的に有酸素運動などを中心としたリハビリテーションを行っています。また、退院後の在宅生活を安心して継続したいただけめように、外来リハビリで有酸素運動を中心とした運動療法や、日々の生活での不安などに対してアドバイスを行っております。リハビリプログラムの運営には、医師だけでなく理学療法士・作業療法士、また管理栄養士・薬剤師などの多職種の医療従事者が参加し、情報の共有をしながら質の高いチーム医療を提供しています。
呼吸リハビリテーション

理学療法士 | 呼吸リハビリテーション |
作業療法士 | トイレ動作・入浴動作などの日常生活動作訓練 |
多数の呼吸認定療法士が在籍し、呼吸機能低下で困られている方の早期呼吸機能回復を目指し診療に取り組んでいます。また看護スタッフへの呼吸リハビリの教育も行っており、院内の呼吸機能障害に対する治療向上に向けて取り組んでおります。
がんのリハビリテーション
◇がんのリハビリテーション◇
当院では、医師・看護師・リハビリテーションスタッフで専門的ながん治療のチームを作り、生活の質を向上させるための治療を提供しています。がんに羅患すると食欲不振や強い倦怠感の為、歩行などの生活動作が困難になります。私達は、「無理にでも」ではなく、患者様の症状に合わせたリハビリテーションを提供することで少しでも早期の退院・社会復帰を出来るように出来るようにお手伝いをしています。
◇がんの周術期リハビリテーション◇
手術前および手術早期からのリハビリテーションの介入により、手術後の合併症を予防し、後遺症を最小限にしてスムーズな回復を図る事を目的として行っています。乳がん治療では、専門の女性スタッフが対応しています。治療環境も、プライバシーや心理的負担に対応できる様に個室で行うなどの、心の苦しみにも配慮したリハビリテーションを心がけています。
◇他院で手術を受けた患者様の外来リハビリテーション◇
当院では、他院で乳がんの手術を受けた患者様のリハビリテーションも行っています。手術後のむくみや上肢の可動域制限などがあれば、外科外来 宮田部長の診察を予約・受診して外来リハビリテーションを希望されることをご相談ください。その他、ご質問等あれば、リハビリテーション部 森 までお気軽にご相談ください。
内部疾患のリハビリテーション
肺炎などの病気での入院後も、入院前と同程度の自立度で退院していただける様に入院中に低下した体力や運動機能の回復を図ります。
部内での取り組み
施設基準・認定施設情報
- 脳血管疾患等リハビリテーション(Ⅰ)
- 運動器リハビリテーション(Ⅰ)
- 呼吸器リハビリテーション(Ⅰ)
- 心大血管リハビリテーション(Ⅰ)
- がん患者リハビリテーション